独立すると会社員のような福利厚生を受けられなくなります。特に保険に関する様々なデメリットがあるのが現実です。たとえば、そもそも有給休暇がありませんので、病気や怪我で仕事を休んだら収入が入らなくなります。雇用保険も会社員向けのものですので、失業しても保険金が入ってくることはありません。
さらに、独立すると一人の事業者として、仕事に関する全ての責任を負うことになります。もし、自分が納めたものでトラブルが発生したら賠償責任を問われるリスクがあります。また、クライアントが倒産してしまったなどの理由で、報酬を支払ってくれない場合損害を受けてしまいます。
こうした事情に対応するために、フリーランス向けの保険に入っておくのは賢い選択肢です。病気や怪我で仕事ができない時のために、就業不能保険や所得補償保険といった商品が用意されています。これは一定条件を満たすと、病気などで仕事ができなかった日数に応じて保険金が出るというものです。また、小規模企業共済という制度もあります。これは、個人事業者が廃業した時に、いわば経営者への退職金のように補償がなされる商品です。厚生年金から抜けますので、老後を充実させるために個人保険に入るのも良いでしょう。ずっと元気に働けるとは限らないため、今のうちからもしもの時に備えてフリーランスが加入できる保険のことをよく調べておくことが重要です。
また、業務内容によっては損害賠償保険に加入した方が万が一のリスクに備えられることもあります。中には、就業不能保険と損害賠償保険などがセットになっていて、フリーランス向けの便利な商品が設けられていることもありますので、掛け金などのバランスを見ながら利用してみましょう。