会社員として今まで働いてきた方が、フリーランスとして独立する場合、開業に伴っていくつかの手続きをしなくてはなりません。というのは、会社員だと勤めていた会社が本人の代わりに手続きをしてくれていたり、会社経由で利用したりする制度があるからです。会社を辞めると、そうした恩恵にあずかれなくなりますので自分個人で手続きをすることになります。

最初にすべき手続きとしては、まず社会保険があります。会社員は組合保険など会社経由で健康保険に入っています。独立したらそこから抜けて、国民健康保険に加入することになります。国民健康保険の手続きは市区町村の役所で行いますので、窓口に行って健康保険に加入したいと伝えれば、すぐに必要な手続きを進めてくれます。

国民健康保険の支払いは、自分で自治体に対して行うことになります。今までは給料から天引きされていましたので、保険料を支払うという感覚をあまり持っていなかったかもしれません。しかし、これからは電気代のように自分で毎月支払っていくことになりますので、納付忘れがないように気を付けましょう。加入手続きの際に銀行振り替えの手続きをしておくと、納付忘れを防ぎやすいです。

また、国民年金の手続きも同時に進めましょう。会社員は厚生年金と基礎年金をやはり給料天引きで支払います。しかし、今度は厚生年金はなくなり国民年金のみとなります。やはり自治体の窓口で手続きができますので、健康保険と同時に手続きを済ませてしまいましょう。